成人用肺炎球菌ワクチン(23価多糖体)

種類 対象者 回数
肺炎球菌ワクチン(23価多糖体)
   (ニューモバックス)
65才以上の人 1回 個別接種(一部補助)
2才〜65才未満のリスクを持った人 個別接種(有料)

日本人の死亡原因の第4位は肺炎と言われています。特に高齢者にとっては今でも命に関わる重要な疾患です。最近では、抗生物質の効かない細菌が増えてきており、高齢者の肺炎による死亡率は年齢とともに高くなっています。肺炎を起こす細菌は沢山ありますが、肺炎球菌が一番多く、その約25%〜40%を占めていると言われています。

近年その肺炎球菌のワクチンが開発され、「ニューモバックス」というワクチンで使用できるようになりました。一度の接種で5年間の有効性が確認されています。ただ、全ての肺炎が予防できるわけではありません。

H26年10月1日より定期接種となり、各年度中(当年4月2日〜翌年4月1日)に次の年齢になる方は各自治体から費用の一部(半額程度)が補助されます。
今までこのワクチンを接種したことのない方が対象で、H30年までの間一人1回とされています。

     65,70,75,80,85,90,95歳になる方、100歳以上の方。

それ以外の方は自費接種となります。詳しくは各町の担当課までお問い合わせください。


小児用肺炎球菌ワクチン(13価結合型:小児)

種類 対象者 回数 間隔
肺炎球菌ワクチン(13価結合型:小児)
      (プレベナー)
生後2か月以上5歳未満 初回3回 27日以上の間隔(1〜2〜3回) 個別接種
(無料)
追加1回 初回終了後60日以上
      (注1)平成25年度より定期予防接種になりました  (注2)上記は初回接種が生後2か月以上7か月未満の標準的な場合です
       (注3)初回接種の開始が7か月以上では年齢により接種回数が違ってきます 

子供の細菌性髄膜炎や肺炎、菌血症、中耳炎、関節炎を起こす細菌の予防ワクチンです。特に細菌性髄膜炎は子供の命に関わる恐ろしい疾患です。標準的な接種スケジュールでは1才未満に3回目までの接種を行うようになっています。

説明用パンフレット

ヒブ(Hib)ワクチン(インフルエンザ菌b型ワクチン)

種類 対象者 回数 間隔
ヒブ(インフルエンザ菌b型)ワクチン
      (アクトヒブ)
生後2か月以上5歳未満 初回3回 27日以上の間隔(1〜2〜3回) 個別接種
(無料)
追加1回 初回終了後7か月以上
       (注1)平成25年度より定期予防接種になりました   (注2)上記は初回接種が生後2か月以上7か月未満の標準的な場合です
       (注3)初回接種の開始が7か月以上では年齢により接種回数が違ってきます  

インフルエンザ菌b型は小児の細菌性髄膜炎を起こす細菌で、肺炎球菌と追わせてその原因の約90%を占めていると考えられています。インフルエンザ菌b型による細菌性髄膜炎の患者さんの約半数が0才台です。そのため、できるだけ1才未満の早い時期の接種が望ましいと考えられます。

説明用パンフレット

子宮けい癌ワクチン(ヒトパピローマウイルス感染症ワクチン)

種類 対象者 回数 間隔
2価子宮頸癌ワクチン
(サーバリックス)
12歳になる年度初日から16歳になる年度末日(標準的な接種年齢:13歳になる年度初日から末日)  3回  1回目の1ヶ月後(2回目)
1回目の6ヶ月後(3回目)
個別接種
(無料)
4価子宮頸癌ワクチン
(ガーダシル)
1回目の2ヶ月後(2回目)
1回目の6ヶ月後(3回目)
(注1)上記対象者以外は自己負担となります  (注2)上記の接種間隔は標準的な接種間隔です 
(注3)平成25年度より定期予防接種になりました

子宮頸癌は子宮の入り口にできる癌で、原因は性行為により感染するヒトパピローマウイルス(HPV)と考えられています。その為、予防できる唯一のがんと言われています。HPVの16型、18型が主な発症の原因と考えられており、その予防のためのワクチンが接種できるようになりました。ワクチン接種により約67%の発がん性ウイルスの感染予防が期待できます。

説明用パンフレット